歴史と最先端が共存する巨大都市「ロンドン」でも、
オリジナルTシャツは様々なビジネスと密接な関係にありました!

2026.01.14 | SWEAT.jp社長のTシャツレポート

今回は2025年12月のクリスマスシーズンにヨーロッパの二カ国へ視察出張。
まずは、イギリスの首都「ロンドン」にオリジナルグッズ市場の調査に行ってきました。

ロンドン

イギリスの首都ロンドン(LONDON)は人口約894万人、面積約1,572平方キロメートルの巨大都市です。
テムズ川が市内を流れ、古代ローマ時代からつづく歴史的建造物と近代的な高層ビルが共存する世界経済の中心地であり世界的なファッションやビートルズに代表されるようにポップ・カルチャーや音楽の発信地としても有名です。

日本からの直行便で15時間!
イギリス・ヒースロー空港からパディントン駅のパディントンショップへ

日本を深夜1時に出発して、15時間の長時間フライトでイギリスはヒースロー空港に到着。
ひとまず大きな荷物をホテルに置くためにエリザベス・ラインという電車でパディントン駅へ向かいました。所要時間は30〜40分程度で料金は10£くらいだったので日本円で2100円くらい。
(ユーロが高くて何もかもが高額です…)
私は見たことないのですが、イギリスの児童文学「くまのパディントン」の舞台らしく駅構内にはパディントン・ベアの銅像やグッズショップがあります。グッズショップと聞いては行かないわけには行きません!SWEAT.jpの参考にするために世界中のグッズショップやスーベニアショップを網羅するつもりなのでロンドン最初の視察場所はパディントンショップに決めました!

パディントンの銅像があります。結構デカイです

駅構内にパディントンのグッズショップ!
観光スポットのようでお客さんが多かったです

このデザインのパーカは人気で観光客らしき人と何度かすれ違いました
価格はパーカで65£(13600円くらい)ロンTで38£(8000円くらい)Tシャツで23£〜25£(4800円〜5200円)
日本より少し高いくらいでそんなに高額な印象は受けませんでした

Tシャツを中心に水筒やマグカップ、ハンカチなどあらゆるものが揃っていました
価格もお手頃で基本的にパディントンのソロデザインばかり

パディントンショップはさすがに51歳の私が外で着れそうなものはなかったので視察のみとさせていただきましたが商品のバリエーションは豊富でくまのパディントンデザインが映えていて映画を観て好きだったらパジャマ代わりに買っていたかもしれません。
価格は正直思ったよりも少し安くて、通常のお土産屋さんレベルでした。(パディントンのライセンス使用料がくまモン並みに抑えられているのかわかりませんが…)
立地も名前のついた駅という類まれなるブランディングで他にこんなのあるのかな?と思いました。

現地グルメは旅の醍醐味ということで、ロンドングルメといえばこれ!
「フィッシュ&チップス」を食べに専門店へ

無事にホテルに到着して荷物を預けて、ひとまず腹ごしらえということで食事へ。
ロンドンは食事が高くて美味しくないという話はよく聞きますが、ひとまずはド定番のフィッシュ&チップスを食べてみようとネットで調べてパディントン駅近くのMicky’s Fish & Chipsへ。
ネットの評判だと2000件弱の口コミが付いての4.2というとんでもない高評価のお店。店内はあまり広くない地元民に愛されている感じで値段も10£〜20£とお手頃。

フィッシュ&チップス(fish & chips)

イギリス発祥の国民食で、タラなどの白身魚のフライと太めのフライドポテト(チップス)を組み合わせた料理です。
ビールなどを混ぜた衣でカリッと揚げた魚と、外はカリッと中はホクホクのポテトが特徴で、モルトビネガーやタルタルソース、マッシーピー(茹でて潰したグリーンピース)などと一緒に楽しまれます。

街角の「青い看板」が目印のMicky's Fish and Chipsは地元の人に愛されています

イギリスではマナーとして食事中は静かにするものらしく、食事中にあまり喋ったりしている人もいないので日本のファーストフード店と違って静かでした

揚げたてのフィッシュ&チップスが到着!
フィッシュは白身魚のタラ(Cod)でチップスは日本でよくある細いポテトではなく、太めのフライドポテト
サクサクで美味しかった!

パディントン駅から歩いてすぐ、サウス・プラエド・ストリートを曲がると見えてくる、どこか懐かしい青い看板。そこが「Micky's Fish and Chips」。1946年の創業以来、この場所で3世代にわたって揚げたての魚を提供し続けている、まさにロンドンの生きた歴史の一部と言える名店。
ここのフィッシュ・アンド・チップスに派手な飾り付けはありません。しかし、一口食べれば、なぜここが70年以上も続いているのかが分かります。 厚すぎず、それでいて驚くほどクリスピーな衣。その中で蒸し焼き状態になったタラ(Cod)やハドック(Haddock)は、驚くほどジューシーで魚本来の甘みが口の中に広がります。
ロンドンは常に新しいトレンドが生まれる街ですが、Micky'sのように「変わらない味」を提供し続ける場所もあります。高級ホテルのアフタヌーンティーも素敵ですが、パディントンの風に吹かれながら、新聞紙(のような紙)に包まれた熱々のチップスを頬張る。ロンドンという街を身近に感じる瞬間でした。

ロンドンの中心、トラファルガー広場に面して建つイギリスを代表する美術館
「ナショナル・ギャラリー」でもTシャツやグッズが多数販売されていました

美術ファンだけでなく、ロンドンを訪れる誰もが一度は足を運ぶべき「美の聖堂」と言われるナショナル・ギャラリーは13世紀後半から20世紀初頭にかけての西洋絵画、約2,600点以上を所蔵していて館内を巡るだけで中世末期から印象派までの美術史をたどることができます。
代表的な作品は
フィンセント・ファン・ゴッホ: 『ひまわり』、レオナルド・ダ・ヴィンチ: 『岩窟の聖母』、ヨハネス・フェルメール: 『ヴァージナルの前に座る女』、ヤン・ファン・エイク: 『アルノルフィーニ夫妻の肖像』、J.M.W. ターナー: 『戦艦テメレール号』など誰もが教科書などで一度は見たことがある名作の数々。
そして驚いたのは、これだけの絵画を所蔵しているにも関わらず入館無料という哲学。
芸術が一部の特権階級のものではなく、市民の「ソウルフード」と同じように、精神の糧として等しく提供されている。その懐の深さこそが、ロンドンの文化的な矜持(プライド)のように見えました。

ナショナル・ギャラリー(NATIONAL GALLERY)

1824年、銀行家ジョン・ジュリアス・アンガースタインが遺した38点の絵画をイギリス政府が買い取ったことが始まりで世界中の多くの国立美術館(ルーヴル美術館など)が、かつての王室や貴族のコレクションを母体としているのに対し、ナショナル・ギャラリーは「市民のコレクション」から始まったという珍しい歴史を持っています。
市民のために 「芸術は一部の特権階級だけでなく、すべての人のものであるべきだ」という理念のもと、創立以来常設展の入場料は無料を貫いています。

正面の白亜の円柱が特徴的な建物は、1838年に完成したものだそうです

展示されている時代や地域によって壁の色が違うようです。
深い赤(クリムゾン)は16世紀から17世紀のイタリア・ルネッサンスやバロック絵画で豪華な金の額縁が宗教画や肖像画の権威と重厚感を与えます。

ダークグリーンの壁は17世紀のオランダ絵画(レンブラントやフェルメール)や、18世紀のイギリス絵画。
落ち着いた緑は、風景画の自然な色調を引き立て肖像画の肌のトーンを美しく浮かび上がらせています。

ゴッホは生涯で「ひまわり」を7点描きましたが、このナショナル・ギャラリーのバージョンには15本のひまわりが描かれています。
作品は親友ゴーギャンをアルルの「黄色の家」に迎えるために、彼の寝室を飾る目的で描かれた特別な1枚とのことです。

クロード・モネの『雪の日のヴェトゥイユのわら小屋(Snow Scene at Vétheuil)』。
私はこの作品が個人的に好きで、レプリカを持っていますので本物が間近で見れて感動しました。

ナショナル・ギャラリーのグッズショップにもプリントTシャツが多数陳列!
名画の感動をそのまま持ち帰れるような、充実したラインナップ

展示を見終わった後に、自分だけのお気に入りの一品を探す時間は至福のひととき。
特にゴッホの『ひまわり』は不動の人気のようでTシャツ、キャップ、エコバッグ、スカーフ、傘、キーホルダー、マグネットなどあらゆるオリジナルグッズが陳列されていました。
全体的に重厚な建物の雰囲気で品よく並べられているので上品でかっこよく見えます。

ひまわりをモチーフにした商品が多数

さまざまな名画のTシャツが多数陳列されていました

有名な「椅子」のプリントTシャツも売っていました

ナショナル・ギャラリーのTシャツは、単なるお土産の域を超えた「身にまとうアート」として非常に人気があるようです。2024年の創立200周年(NG200)を経て、さらにデザインの幅が広がっていて、特に人気なのはやはりゴッホの「ひまわり」Tシャツで様々なバリエーションが作られています。
価格は30£前後で日本円で6300円くらいと少し高額な印象ですが、ショップのほとんどのTシャツは100%オーガニックコットンなので肌触りが良く品質は良さそうな印象でした。
おみやげショップは大きく分けて3つに分かれていて特色があり、ポストカードから文房具やアートに関する本格的な書籍、Tシャツやエコバッグなどのアートがプリントされたオリジナルグッズなど。
特にTシャツは多くて加工方法はフルカラーインクジェットで名画の風合いをよく再現していました。

ロンドン中心地にはバラエティ豊かな「スーベニアショップ」が数多くあり
旅行気分を楽しませてくれます!

ロンドン中心地にあるスーベニアショップ(お土産店)は「街角のキオスク・路面店」から、王室公式ショップまでバラエティ豊富です。
トラファルガー広場からブラブラとスーベニアショップとプリントTシャツを探しながら歩いてみました。

青いダッフルコートを着たクマのぬいぐるみは人気のパディントン・ベア。
近衛兵(コールドストームガーズ)赤い制服と黒い帽子(ベアスキン)を身につけたテディベアが吊り下げられています。

店舗型のスーベニアショップは大量のTシャツが!
イギリスの国旗柄のデザインとLONDONは鉄板商品のようです

ロンドン地下鉄(アンダーグラウンド)公式グッズ
通称「チューブ(Tube)」をテーマにしたグッズでロンドン交通局のアイコンである赤い輪のマーク「ラウンデル」をモチーフにした非常にスタイリッシュなお土産シリーズ

スーベニアショップにサッカーボールがあるのは初めて見ました!
さすがフットボール発祥の地ですね

ロンドンと言えばで連想されるデザインが豊富です
ショップバッグが豊富に揃っていました

ロンドンのスーベニアショップのグッズデザインは、街の歴史的なアイコンを大胆に取り入れつつ、現代的なストリートカルチャーやグラフィックデザインが融合していてレベルが高いと思いました。
特に、タイポグラフィとロゴの力強さ。
例えばロンドン地下鉄(アンダーグラウンド)のロゴのラウンデル(Roundel)ですが赤い輪に青いバーを重ねたシンプルで力強いロゴは、それ自体が完成されたグラフィックデザインでクールです。
単にお土産としてだけでなく、「ロンドンというブランド」を象徴するビジュアルアイデンティティとして確立されていました。

まとめ

ロンドンの視察旅行は、歴史の重みと現代の活気が見事に融合した、非常に刺激的な体験でした。
ロンドンのスーベニアショップを巡ると、この街がいかに自分の「アイコン」を大切にし、デザインの力でブランド化しているかに圧倒されました。
そして、優れたデザインと融合したオリジナルプリントTシャツやオリジナルグッズの可能性を感じた旅となりました。

(おまけ)
ロンドンは紳士の街という言葉を聞いたことがありますが、行ってみてハッとするほど他の国との違いを感じました。お店に入ろうとするとドアを開けて待ってくれていたり、電車を乗り間違えてスマホで調べていたら声をかけてくれたり、道を訪ねたらめちゃくちゃ親切に教えてくれたり。
それが押し付けがましくなく、なんだかスマートでかっこいいんです。
日本人も親切とか丁寧と言われることが多いですが、何かが違うというか親切にしなれているかっこよさみたいなものがあり感動しました。
機会があれば今度は春先にでも(しっかりと英語を勉強して)滞在してみたいと思います。